■ 投資による永住権の取得
毎年1万人の人が投資によって永住権を取得できます。そのうちの3千人はアメリカの田舎に投資した外国人に与えられます。概要としては、少なくとも百万ドルを投資しなければなりません。田舎に投資する場合、最低限は裁量によって、五十万ドルでもよいこともあります。そして最低10人のアメリカ人を雇わなくてはいけません。この方法で取得できる人は、相当にお金のある人でしょうから、詳しくは弁護士に相談してください。以上が、永住権の申請と取得の概要です。非移民ビザに比べて記入する書類も多いですし、また時間もかかりますから、計画性を持って申請するのが必要です。また、書類の記入漏れや、書類の出し忘れ等が起こると申請が遅れてしまう可能性がありますので、充分な注意が必要です。永住するという事は一生に関わってきますから、必要ならば専門家に相談してください。

● 永住権から市民権へ

外国人がいきなりアメリカ国籍を取得するという事はまずありません。まず永住権をとって、それから市民権を申請するのが普通です。アメリカ国籍を持つ人との結婚による永住権の取得では3年、その他の場合では5年永住権を持っていなくてはなりません。そして、その永住権を持っている期間の半分以上をアメリカ国内で過ごしていなければいけません。また、18歳以上である事も条件です。他にも詳細な条件があります。市民権をとることにより、選挙や、一定の公職に就く事ができます。何よりも強制送還される事がなくなるのです。最近の移民法の傾向として、永住権を持っていても、公的な援助の制限が課せられるようになり、多くの永住権を持つ高齢者が市民権を申請しています。



本稿は2004年11月現在の情報です。その後のアップデートについては現役移民弁護士ブログ・法律ノート等を合わせてご覧ください。また、本稿は弁護士によって執筆されていますが、一般的な情報を開示しているだけであり、個々の事例や質問に対してアドバイスをしているわけではありません。

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